2018.02.21

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写真付きメニューがないと不安?ARの「バーチャルメニュー」がレストランでの注文を変えている

写真付きメニューがないと不安?ARの「バーチャルメニュー」がレストランでの注文を変えている

2018.02.21

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家具の購入時、自分の部屋に新しいソファをおいてみる。 眼鏡の新調時、自分の顔に気になる眼鏡をはめてみる。 最近は、購入前にアプリを使ってシミュレーションができるサービスが増えてきました。バーチャルと現実を組み合わせた体験ができる「AR(拡張現実)」の技術は、さまざまな場面で使われはじめています。 食の業界にも、もうすぐARの波がやってくるのでは…?そう思った方もいらっしゃるかと思います。レストランでメニューを選ぶとき、つい写真があるメニューを選んでしまうことはありませんか?料理の実物がイメージできると、おいしさもイメージしやすいですよね。 実はいま、海外のレストランには、ARを使った「バーチャルメニュー」なるものが登場し始めています。バーチャルメニューは、タブレットを使って、目の前のテーブルに実際の料理を並べて選ぶことができるんです。文字と写真だけでは伝えきれなかったおいしさやサイズ感を、リアルに伝えられる。進化したメニューの実際を見てみましょう!

▶「AR」と「VR」の違いを簡単に解説すると… ARは「拡張現実(Augmented Reality)」のこと。実際の世界にバーチャルな世界を重ね合わせる技術。たとえば、ポケモンGOは、日常の景色にポケモンがいるような体験ができるARアプリだと言える。一方で、VRは「仮想現実(Virtual Reality)」のこと。完全なバーチャル世界を作る技術。たとえば、ゲーム機のPSVRは、ヘッドマウントディスプレイを装着して、360度ゲームの世界に入り込むことができる。

バーチャルメニューを実際に体験!

画像:https://www.youtube.com/watch?v=2lFeT6lo78s よりキャプチャ

たとえば、このおいしそうなハンバーガー。なんと、これがメニューなんです! バーチャリメニューアプリのKabaQ(http://www.kabaq.io/)は、お店のメニューにある料理を、サイズもディテールも実物そっくりの3Dで表示することができます。

画像:https://www.youtube.com/watch?v=2lFeT6lo78s よりキャプチャ

このように、席についたらタブレットをかざし、アプリの中で、本物のお皿やテーブルの上に料理をおいて見ながら選びます。現在、アメリカやレバノンのいくつかのお店で、このバーチャルメニューが使われています。 KabaQは、普段使っているiPhoneでもダウンロードして試してみることができるので、実際にやってみました(Android版は、現在日本からはダウンロードできない模様です)。 アプリをダウンロードし、開いてみると、最初にKabaQを導入しているレストランの一覧が表示されます。

今回は、試しに左上の、レバノンにある「dipndip」というお店のメニューを見てみることにしました。 いま、私の目の前には青いお皿(本物)があります。

このお皿にアプリをかざし、円形の白い枠を、実物のお皿と同じ大きさになるように調節します。

位置決めをしたら、左の赤いスペースに並ぶメニューの中から選択。料理を配置します。今回は、クレープという言葉に惹かれたので、試しに「mighty crepe」を配置してみました。

チョコレートの艶やかさやとろりとした質感にリアリティがあり、おいしそう。ただ、これは私の知ってるクレープではない…!「クレープ」という単語から、この形を想定している人は少ないのではないでしょうか。 しかも、用意した青いお皿(約22.5cm)にこのサイズ感…。クレープの幅はおおよそ20cmははありますよね…。正直、おやつには大きすぎます! 実際の見た目だけでなく、大きさまでリアルに分かる。今回は、見た目もサイズも想定外だったので、早くもアプリが役に立ってくれた気がします。みなさんも、レストランで頼んだ料理の量が、予想以上に多くて困った経験はありませんか。食べきれなくて残してしまうのは、心苦しいですよね。このバーチャルメニューなら、こうした心苦しさからも解放されそうです!

さらに、指で回せば360度回転してどの方向から料理を楽しむことができます。スマホを皿から近づけたり離したりすれば、、拡大・縮小もできます。拡大すると、さらにシズる感がありますね〜!

他のメニューを選ぶと、その位置のまま料理が入れ替わります。メニューを見ているだけでワクワクするので、選ぶのに時間がかかってしまいそう。

おいしさをシェアできる未来

いまはまだレストランでのみ使われているようですが、宅配ピザやケータリングなどへの応用も期待されているようです。 個人的に可能性を感じているのが、食事体験そのものがシェアできる未来です。今は、料理のおいしさや感動を共有しようと思えば、写真や動画に撮るしかないですよね。しかし、バーチャルメニューそのものをシェアできるようになれば、あなたの食べた料理を、バーチャル体験とセットでお友達にシェアすることができます。 さらに、シェアされた画面から料理を注文できるなど、宅配サービスと組み合わせることで、食事体験そのものがシェアできます。みんなで感動を共有できる未来には夢がありますよね。まずは、日本にもバーチャルメニューが広まることを期待します!

文:大嶋絵理奈(Facebook
編集:名和実咲(@miiko_nnn

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