2024.06.06

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PRESS BUTTER SAND ブランド7周年記念ファンイベントレポート(前編) - 必然のおいしさを追求、こだわり続ける商品開発 -

PRESS BUTTER SAND ブランド7周年記念ファンイベントレポート(前編) - 必然のおいしさを追求、こだわり続ける商品開発 -

2024.06.06

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PRESS BUTTER SANDは、2024年4月27日でブランド誕生から7周年を迎えました。日頃よりPRESS BUTTER SANDをご愛顧いただいている皆さまに、改めて感謝を申し上げます。

5月某日、7周年を記念して、PRESS BUTTER SANDを日頃から楽しんでいただいているお客さまにご参加いただき、都内某所にてファンイベントを開催いたしました。今回の記事では、イベントレポート前編として、BAKE社員によるトークセッションの様子を中心にお届けいたします。

 

後編はこちら

「どなたにも楽しんでいただけるバターサンド」であるために

7周年を記念したファンイベントのタイトルは「&U with PRESS BUTTER SAND」、
イベントテーマは「PRESS BUTTER SANDの更なるおいしさに出会える日」と設定し、昼の部・夕方の部の2部構成で開催しました。

 

イベントはBAKE社員のトークセッションからスタート。
登壇したのは、商品ラインナップの企画やプロモーションを行う部署の後藤・桑島、商品企画部門でレシピ開発を担当する伊坂、そして伊坂が開発したレシピを工場で大量生産できるように配合や工場との調整を担当する立岩の4名(インタビュアーは広報の寺田)です。

- PRESS BUTTER SANDのバターサンドが、どんな商品であり、どういったこだわりで作られているのかお聞かせください。

後藤:PRESS BUTTER SANDは「東京駅の定番菓子を作りたい」という想いから誕生し、2017年4月に東京駅構内に1号店を出店しました。

後藤:それまで、バターサンドといえば中にレーズンが入っているものが一般的でした。とてもおいしいし、私も個人的にも大好きなのですが、レーズンって苦手な方もいたりします。

BAKEが目指したのは「バターサンド文化の定着」
さまざまな挑戦と工夫を重ねて、どんな方にでもおいしく楽しんでいただけるバターサンドを実現しました。賞味期限が約2週間と短いのは、原料にこだわって余分なものを入れていない証なんです。

 

- さまざまな挑戦と工夫を重ねたとのことですが、商品開発をするなかでこだわったことはなんでしょうか?

伊坂:3点あります。

1点目はなんと言ってもクッキーです。味と食感を追求しています。
特に食感にはとてもこだわっていて、適度に油分の抜ける「はさみ焼き」の製法を採用しています。原材料については北海道産オリジナルブレンドの小麦を使用し、バターの豊かな風味を楽しんでいただけるクッキーに仕上げました。

当日は実際に店舗で利用しているはさみ焼き機を展示。 ご来場されたお客さまからはどのように使うのかなど、たくさんご質問もいただきました。

伊坂:2点目は、クッキーに挟んでいるクリームです。
バターをたっぷりと使用した濃厚なバタークリームと、とろりとしたバターキャラメルの2層を挟み込んでいます。バター本来の風味が感じられると思います。

伊坂:そして、3点目がお菓子の形状です。
私たちは「食べやすさも、おいしさ」という思想を持っています。
挟んだときに柔らかいバタークリームがはみ出さないよう、クッキーをボックス型にして閉じ込めました。さらに、クッキーの表面に筋を入れて、食べやすく割れるように設計しています。

- バターサンドが商品化されるまでの流れを教えてください。

桑島:商品ができあがるまでに、約1年の時間がかかっています。
だいたい1年先の同じ時期の商品を考えていく必要があるので、まずは過去やその年のトレンドをリサーチしながら企画を進めます。

桑島:まず最初に相談にいくのが、伊坂・立岩が所属する商品開発部門です。
希望する味がバターサンドとして実現可能なのか、更に良いアイデアや組み合わせがあるかなど相談しながら、方向性を固め、商品を試作してもらいます。関係者で何度も試食をしながらブラッシュアップしていき、最終的に「これだ!」と納得できるものができたら、役員メンバーで実食。承認が下りたらようやく商品が確定します。

またクリエイティブ部門には商品開発の段階からプロジェクトに参加してもらっています。味のイメージをお伝えしたり実際に試食してもらったりしながら、商品のイメージを膨らませデザインに落とし込んでパッケージを作ってもらっています。

その他、店舗運営の担当とは商品をどうやって効果的に販売していくか考えていったり、さらにその裏側では購買部門、物流部門、品質管理部門など、本当にたくさんのメンバーが関わってくれていて、会社全体でひとつひとつの商品を生み出している感覚です!

- クリエイティブの部署が商品開発の段階からチームに入るというのはBAKEの特徴かもしれないですね!
何かの企画を始めるときに、広報・PRよりも先に、まずクリエイティブが呼ばれるというところにも、創業時から大切にしている「おいしさの次にデザインが大事」という文化が根付いているのを感じます。

「偶然」ではなく、「必然」のおいしさを。こだわり抜く商品開発裏話。

- さて、最初に「こんな商品を作りたい!」と相談を受けるのが、商品開発部門ということでしたが、相談を受けたあとはどのような流れで進んでいくのでしょうか。

立岩:まず色・見た目・味・食感のイメージ、具材や産地の希望など、企画の内容を詳しくヒアリングします。それをもとに原材料を選定し取り寄せ、イメージに近づけられるように試作をしていきます。
できたての味が良くても、時間が経つと味が落ちてしまうっていうこともあるんです。賞味期限内のおいしさをしっかり担保できるように、配合を調整していきます。そして試作と試食を重ね、役員の試食会でGOが出たらラインテストに進みます。

伊坂:このラインテストも難しいんです。私はその前段階のテーブルテストを担当していますが、手作業で少量生産したものと工場で大量生産したときに、同じ味が出ないというのはよくあることで。しっかり同じ味を出せたときというのはとても嬉しいですし、やりがいを感じる場面ですね。

立岩:私たちは経験から「こうしたらおいしい」とか「こうしたら上手に焼ける」というのは自分の中にあって、それをもとに商品を作り上げていくわけですが、たくさんの方に届けるとなると、やはり工場での大量生産が必要になります。「偶然おいしくできた」では、たくさんの方に同じクオリティの商品を届けることができません。こだわりを持ち続けながら「必然的においしい商品」になるように仕上げていきます。

立岩:こうして本番を想定してラインテストを行い、そこで作られたテスト品をさまざまな検査に出し、品質の安全性を確認していきます。本製造の際にも工場の生産に立ち会って、お客様に届けられる商品として問題ないかもう一度すべての工程を確認して、無事にすべての項目がクリアになったら、商品は開発の手を離れ、量産体制に入っていく、という流れです。

 

- 味やおいしさはもちろん、品質の安全性まで商品開発部門でしっかり責任を持ってチェックしているのですね。それでは続いて、皆さんの思い出に残っている商品を教えてください。

桑島:2年前に出した新春のバターサンド詰合せです。これは、私がBAKEに入って、はじめて一から自分で企画した商品だったので、ようやく発売されたときは本当に嬉しかったです!

桑島:もう一つは昨年の冬に冬季限定で販売した「ショコラバターサンド」です。
この商品はいろんなトラブルがあって、世に出るまでに相当苦労した商品なので思い出に残っています。最終的にはとってもおいしくて素敵な商品が出来上がり、ほっとしました。

立岩:私が思い出に残っているのは「バターサンド〈栗〉」ですね。
この写真のように上下のクッキーが違う色で作られてる商品は今はいくつかあるのですが、この「バターサンド〈栗〉」ではじめてバイカラーのクッキーに挑戦したんです。工場での工程を大きく見直すことになったので、最初は工場の方からは「ほんとにやるのー?」という声をいただいたりもしました(笑)が、話し合いを重ね、一緒に製造方法を模索していきました。

立岩:実は、この商品は販売開始した後に、一度リニューアルを行っているんです。
最初に販売していたものもおいしいバターサンドではあったのですが、伊坂が表現したかった食感というのを実現できていなかったんです。販売後も「やっぱり諦めたくないよね」と試作を重ねていました。最終的にペーストやマロングラッセを入れて、さらにおいしく、やりたかった味や食感を表現できてリニューアルまでいけたことは本当に嬉しかったですね。

BAKEって、どの部署もこだわり続けるんです。やりたいことがあったら諦めない!どうすれば実現できるかを考え抜きます。商品開発でも、負けないようにこだわり続けています。

 

伊坂:私が思い出に残っているのは、サブプロダクトですね。
PRESS BUTTER SANDのメインの商品はバターサンドになりますが、実は他にもバターのおいしさを感じていただけるお菓子をサブプロダクトとして出しているんです。

伊坂:写真左の「バターフロランタン」のクッキーやヌガーはなかなか思うような食感が出ずに、何度もラインテストを繰り返し、かなり時間をかけました。最終的に希望の食感を表現できたので、すごく嬉しかったですね。

右は昨年冬に販売した「生ショコラタルト」という商品です。
こちらは、PRESS BUTTER SANDでは初めての、生ケーキのような商品で、クッキー・塩キャラメル・ガナッシュ・カカオクリームの4層で仕上げました。とにかくおいしい商品ができたと思っています。「ご褒美ショコラスイーツ」がテーマの商品です。頑張って開発した商品だったので、ぜひまた再販してほしいですね。後藤さん、桑島さん、ご検討お願いします(笑)。

あなたの好きなフレーバーはどれ?人気フレーバーランキング発表&新商品のご紹介

トークセッションでPRESS BUTTER SANDのこだわりや、裏話をお聞きいただいた後は、PRESS BUTTER SANDの商品の人気フレーバーランキングを発表しました!
結果はこちら!

1位 バターサンド〈珈琲〉
2位 バターサンド〈あまおう苺〉
3位 バターサンド〈檸檬〉
4位 ショコラバターサンド
5位 バターサンド〈焼き芋ブリュレ〉
6位 バターサンド ※プレーン
7位 バターサンド〈栗〉
8位 バターサンド〈宇治抹茶〉

※2024年4月実施『好きなフレーバー』アンケートの結果(PRESS BUTTER SAND インスタグラムアカウントにて実施)

後藤:1位は定番のフレーバーではなく、昨年夏に期間限定で販売した「バターサンド〈珈琲〉」という結果となりました!こちらはイラストレーターの桜田 千尋さんにパッケージデザインをしていただいた商品でした。

- コーヒー味のお菓子というと、甘いコーヒークリーム味のものが多い印象でしたが、この商品は「本当にコーヒーの味だ!」と驚いたのを覚えています。

伊坂:風味にこだわって作ったので、そう言ってもらえると嬉しいです!
コーヒー豆は程よい苦味と適度の酸味をあわせ持ったものを選び、中煎りハイローストの焙煎度合いにしました。これをクッキーとバタークリームに配合していて、香りとコクを兼ね備えたバランスの取れた味を目指して開発しました。

後藤:新しい商品を発売するときは、PRESS BUTTER SANDのアカウントでインスタライブを行っているのですが、毎回必ずと言っていいほど「珈琲を再販してほしい!」というコメントをいただくんです。人気の商品であることを肌で感じています!

 

- さて、6月からは新しいフレーバーの「バターサンド〈桃〉」が発売されますね。この商品の特徴を教えてください。

桑島:PRESS BUTTER SANDの中でも果実フレーバーはどれも人気なんです。
毎年夏には、普段は中国・四国地方限定でしか買えない「バターサンド〈檸檬〉」を全国で販売していたのですが、夏に人気の果物である桃をぜひバターサンドで表現したい、と企画に至りました。

新発売「バターサンド〈桃〉」のディスプレイ

桑島:濃厚で甘酸っぱい桃ガナッシュと、桃ジャムを練り込んだミルキーでコク深い桃のバタークリームを、サクサク食感のクッキー生地で挟みました。口に入れた瞬間から桃がふわっと香って、一粒に桃のおいしさがギュッと詰まったバターサンドになったかなと思っています!

- 「バターサンド〈桃〉」の開発で工夫したことやこだわりを教えてください。

伊坂:桃は水分量も多く、フレッシュで食べたほうがおいしいと思っていて、正直企画案を聞いたときには「バターサンドでおいしさを表現するのは難しいだろうな…」と思っていたんです。でも、当時の企画者から「おいしい桃のガナッシュがあるんです!これを再現してみたいんです!!」と熱量高くプレゼンされ、実際に食べてみて、自分の中にあった固定概念が崩れたんですよね。そこから開発に着手しました。企画担当とも話し合いを重ね、国産の桃とホワイトチョコにこだわった、おいしい桃のガナッシュができました。

 

後編はこちら

 

Text by 久保田 由美

編集部のおすすめ

バターサンド〈桃〉5個入

PRESS BUTTER SAND

バターサンド〈桃〉5個入

PRESS BUTTER SANDの中でも人気の果実フレーバーから、桃のバターサンドがついに登場。 桃ガナッシュと、果肉感のある桃ジャムを練り込んだミルキーでコク深い桃バタークリームをサクサク食感のクッキー生地で挟みました。 かじった瞬間にガナッシュの濃厚さと甘酸っぱさ、バタークリームのやさしい甘さがとろりとあふれ出し、桃そのものを食べているような凝縮した味わいが口いっぱいに広がります。

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