イギリスの発明家集団「Lick Me, I’m delicious」の作品がすごい！体験型スイーツはここまできた。

こんにちは。BAKEの科学研究員、大嶋（Facebook）です。 BAKE Inc.（以下BAKE）の研究部門であるOPENLABでは、”お菓子を科学とテクノロジーで進化させる”ことを目指して活動をしています。嬉しいことに、アプローチは違えど、同じようなことを考えている人たちが、日本のみならず海外にもいるようです！ 今回は、その中から、テクノロジーで斬新な”体験型スイーツマシン”を生み出しているイギリスの発明家をご紹介します！

Lick Me, I’m delicious

イギリスのLick Me, I’m delicious（http://www.lickmeimdelicious.com/）という企業は、イベント展示向けに、一風変わったフードインスタレーションを提供しています。

EDIBLE MIST ORBS

もっともよく知られているのは、『EDIBLE MIST ORBS』という作品。 通称「食べる煙」とも言われているこちらの作品は、味の付いたミストをストローで食べるという新感覚の味体験ができるようです。 加湿器にも利用される、超音波で微小な粒子を発生させる装置を使って、アップルパイやチョコレートなど、200種類もの食べ物をミスト化できるようです。もちろん、ミストをどれだけ食べてもカロリーはゼロ。「うなぎ屋から漂ってくる香りを嗅ぎながらご飯を食べる」の拡張版とも言えるかもしれません。 動画では、ミストを食べる様子が公開されています。

THE EDIBLE BUBBLE VOLCANO

お次は、『THE EDIBLE BUBBLE VOLCANO』という作品。 ミストに引き続き、こちらは味の付いた泡を食べることができる装置です。 炭酸風呂などに利用されるような泡発生装置によって泡を発生させ、上に昇ってきた泡をパクリと口に含みます。こちらもチョコレートや生クリームといったスイーツ類のみならず、リキュールも泡として味わえるようです。 動画はこちらです。

CHOCOLATE TAP

そして、こちらは、チョコレートの出る蛇口『CHOCOLATE TAP』…！チョコ好きには夢しかありません。 チョコレートは6つの結晶構造を持っており、テンパリングという面倒な作業をしないと、口当たりがスムーズでもっとも美味しい「Ⅴ型」の結晶になりません。しかし、この装置は内部でテンパリングを行ってくれるため、蛇口からは常になめらかでクリーミーなチョコが流れてきてくれます。 こんなものが家にあったら、デブまっしぐら確定…！でも一家に一台欲しい！ 動画はこちらです。

創立者はギークな発明家！

遊び心な満載な装置を生み出すLick Me, I’m deliciousを立ち上げたのは、Charlie Harry Francisさん（http://www.charlie-harry.com/）。 彼は、自宅のリビングルームで、液体窒素でアイスクリーム作りができるシステムキッチン『NITRO ICE CREAM PARLOUR』を試作してしまう、ぶっ飛んだお方のようです。 動画でも様子をご覧になれます。 個人としてもいくつかの作品を発表しています。たとえば、この『THE ELECTRIC TEA CUP』は、コーヒーや紅茶に、高周波の音を流すことで甘味を足すことができるという装置です。

高周波の音が甘さを増幅させるという研究報告を目にして、さっそく実装してみたようです。行動力がすごい…！ ほかにも、超音波で空中浮遊するお酒や暗闇で舐めると光るアイスクリームなど、数々のヘンテコな発明をされているようです。 いずれもどんな味がするのかは予想もつきませんが、食べるという行為自体がワクワク楽しくなりそうな発明ばかりですね！これからは、こうした体験型のスイーツを楽しめるお店が増えていくのかもしれません。

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