こんにちは! THE BAKE MAGAZINEインターンの池田です。 BAKEには、“デザインは、二番目に重要”というスローガンがあります。 もちろん一番重要なのは美味しさ。でもその次に重要なのがデザイン、というのがBAKEの想いです。 たとえば店舗のデザインも、ブランドや立地ごとに様々なアーティスト、建築家、空間デザイナーの方々と一緒に創り上げてきたのですが……そんなこれまでの店舗デザインが、先月の『商店建築』2月号で、6ページにわたってご紹介いただきました。
月刊『商店建築』は、レストラン、ホテル、ファッションストアなど最新のストアデザインを、豊富な写真で紹介する専門誌。デザインコンセプトや図面、仕上げ材料など、インテリアデザイナーや建築家、店舗開発に携わるすべての方に向に向けた情報が満載です。1956年の創刊以来、日本の商空間、店舗デザインを記録し、国内外に発信され続けています。2017年2月号では、エルメス祇園店やGrand Hyatt Tokyoなども紹介されていました。表紙は中目黒に誕生したLOVEとARTがテーマのレストラン、PAVILIONです。 今回は誌面に掲載された「BAKE CHEESE TART」の中から6店舗を、THE BAKE MAGAZINEでもご紹介します。
BAKE CHEESE TART初の路面店として2014年11月に開店したこちらの店舗。 洋菓子屋さんといえば、ヨーロッパ風の店舗デザインや、エレガンスなエンブレムや動物など、具象的な表現が用いられることが定番でもあります。 ですが、BAKE初めての路面店としてオープンしたBAKE CHEESE TART自由が丘店では、あえて抽象的なデザインを得意とするインテリアデザイナーの関祐介さんにデザインをお願いしました。 さらに「工場で食べる出来立てのお菓子が一番美味しい」という、代表・真太郎さんの意見をもとに、ファクトリーらしさを演出しています。 これ以降、BAKEのすべての店舗に「ファクトリー」というコンセプトが受け継がれていることから、BAKEらしい店舗表現が決まった店舗とも言えます。
ショップファサード(建物の正面)を洋菓子屋さんのショーケースに見立て、商品のチーズタルトを明るく浮かび上がらせることで、地下街を往来するお客様が一目でチーズタルトの専門店と分かるように設計されています。 店内最前列、長さ4mを超えるカウンターの上にはチーズタルトがずらりと並び、お客様自身がショーケースの中に入り込んだような構造になっています。こちらの店舗デザインを手がけられたのは高須学さんです。高須 学:http://www.gaku-design.com/
こちらを手がけられたデザイナーは、野本哲平さん。離れた場所からも目を引く外装に、立地の良さと高い天井を活かしたシンプルなKIOSK店舗です。 粗密のメリハリをつけて余白を残した内装では、厨房機器、カウンター、ディスプレイ棚などの店内設備の多くが手作業のオリジナル研磨仕上げを施した銅素材により設えられています。 大谷石の塊でできたタルト台の架台、銅板製の折箱を組み合わせたカウンターなど、チーズタルトの原材料と同様に、素材やディティールにも一つひとつこだわりました。野本 哲平:http://teppeinomoto.com/
ディズニーリゾートのお隣・イクスピアリ店では、BAKE初の取り組みである音と映像を使った体験型コンテンツを設置しています。 「タルトをご購入するお客様が、買うまでの時間もワクワクと楽しんでいただけるように」と、店舗内を一歩進むごとに聴こえてくる音が変化する仕掛けになっています。
天井に狭指向性スピーカーを設置し、立つ位置によって聴こえてくる音楽が変化する……というあたらしい音楽体験を実現。店舗内に設置したスクリーンの映像とリンクして、店舗内の時間を楽しんでいただけるような体験型コンテンツとなっています。音楽・プログラミングは音楽家/サウンドアーティストの國本怜さん、映像は映像作家/モーショングラフィックデザイナーの千合洋輔さんが手がけました。
削ぎ落とされたシンプルな店舗の設計は、波田野好胤さんによるものです。國本怜:http://raykunimoto.tokyo/千合洋輔:http://yohsukechiai.com/
伝統的なマテリアル鍍金を使用し、黄色・金色・虹色が表れる什器を配した店舗デザインは、鈴木文貴さんが手がけたもの。 工房一体型の店舗は全面ガラス張りで、タルトが焼きあがる様子、焼きあげたタルトを鉄板にのせたままダイナミックに陳列されている様子がご覧いただけます。
こちらも、北千住店と仙台店も手がけられた角田陽太さんによるデザインです。 アクリルの特殊加工によりグラデーションを施し、浮遊感のあるカウンターを実現しています。店内のその他のデザイン要素はできるだけ排除し、店内の他の要素はニュートラルな表現にしているので、カウンターとその上に浮かぶチーズタルトのみを際立たせています。 シンプルに焼きたての暖かさと香りを伝えるカラーリングと、誰もが製造工程をのぞくことができる透明性を両立させ、外観からも美味しさと安心を表現しています。角田陽太:http://www.yotakakuda.com/
ほかにも、国内外に多くの店舗がありますが、全店舗で共通しているのはファクトリーらしさ。 「工場で食べる出来立てのお菓子が一番美味しい」という原体験を表現するのが、BAKEの店舗デザインです。 また、店舗ごとに異なるデザイナーによってつくられていることもポイント。立地ごとにローカライズするため、その地域に縁のあるデザイナーさんに依頼したり、オリジナリティーのある店づくりを目指しています。 「商店建築」2月号には、BAKEのクリエイティブプランナー・貞清さんのインタビューも掲載されています。 ・『商店建築』2017年2月号 貞清さんの過去のインタビューは、THE BAKE MAGAZINEでもご覧いただけます! ・同じ商品でも、こんなに変わる!?デザインとPRの力で大行列になったお菓子の舞台裏
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— 株式会社BAKE (@bake_jp) 2016年6月2日