こんにちは、編集長の塩谷です。「THE BAKE MAGAZINEに記事を投稿しませんか?」という記事を見て一番に連絡をくれたのは、留田紫雲くんという20歳の大学生! 関西学院大学に在学中ながら、様々なメディアでのライター業や、なんとコンサル業務までされているようです。 関西にはまだBAKEは出店していませんが、このTHE BAKE MAGAZINEはビジネスニュース(?)としてチェックしてくれていたそう。(お菓子屋さんのメディアなのに!) 平成6年生まれのビジネスマンは、同年代のベンチャー企業とともにどんな働き方をしているのか? BAKEよりもずっと若い組織のコミュニケーション方法をレポートしてくれました! – – はじめまして、関西を中心に学生ベンチャーの支援をしております、留田紫雲です。 私は「IT×学生」を掲げて、学生が学歴だけではなく、実際の活動内容によって適正に評価される仕組みを作ることに奮闘しています。業界は違えど「IT×スイーツ」を掲げ社会に変革をもたらすBAKEさんの取り組みをすごく参考にさせていただいています。 私は学生ベンチャーにて技術支援をしたり、人事をしているのですが、今回は話題のSlackを導入した効果がすごかったので、レポートさせていただくことにしました!
Slackとは、2014年に正式に公開された北米発のサービスです。チャット形式のやりとりが中心で、特にシリコンバレーではChatWork、Hipchatと並んで多くの企業で導入されています。
Image Credit: Jordan Novet/VentureBeat
上:SlackのDAUの増加を示すグラフ。データはメディア情報から引用。 驚くべきは、Slackがローンチされてからまだ16ヶ月(2015年6月24日現在)しか経ってないにも関わらず、デイリーユーザーを既に110万人も抱えていることです。また同サービスは今年4月に1億6000万米ドルもの高額な投資ラウンドを発表しており、稀にみる成長の早さを感じさせます。 参考:急成長中の「Slack」ーーDAU110万、有料会員数30万、年間経常収益2500万米ドルを突破 今回はそんな話題のSlackを、学生ベンチャーに活かせないかなということで、関西の学生ベンチャー「LuxyVentures」(以下、ラグジーベンチャーズ)の代表である内田優希くんに提案してみました。 業務連絡でもLINEが圧倒的に浸透していたので、導入ハードルが高いかとも思ったのですが…
内田「いいですね!今日からSlackに切り替えましょう!」 という、非常に軽快な返事で導入してみることに!
内田君が代表を務めるラグジーベンチャーズ は100人にも及ぶ大所帯。この人数にすぐに導入出来るのか?という懸念もありましたが… とある商品で業績日本一も受賞したことがある営業に特化した学生ベンチャーだけあって、5日後にはみんなサクサク使いこなしたようです。 以下、Slackを導入してみて感じた魅力をまとめました。
ラグジーベンチャーズの営業部では、稼働したメンバー同士がでその日の営業活動でのKSF(良かった点)、KFF(反省点)を共有するチャネルを設けています。Slackで行うことで、1つのフォーマットを用いチャネルのメンバー全員に周知することも個人に対して知らせることも出来るのです。例えば上の画像であれば、KSF,KFFをメンバー全員に共有すると同時に、@個人IDを書くことで、個人へのフィードバックや、自分が更新したことを上長に通知することもできるわけです。 またSlackでは@chaanelと書くことでチャネル内の全てのメンバーに通知がいくようにしたりとかなり使い勝手が豊富なのです。
ラグジーベンチャーズでは以前、LINEを社内連絡ツールとして利用していました。でも、会社の規模が大きくなり、部署が違うメンバーどうしの関係が希薄化する問題があったそう。しかし、Slackでは個人botチャネルを設立することで問題が解消されました! 個人botチャネルでは、ブログを書くような感じで、それぞれのメンバーが日々の業務のことやプライベートの出来事を更新し、違う部署のメンバーとの交流や意見交換が頻繁に行われています。スマホからもサクサクと投稿、閲覧できるため、更新が捗っているようです。
タスク管理サービスTrelloの管理画面
SlackではGit Hub、google drive、dropboxを始めとして、60を超える多種多様なサービスとの連携が可能です。ラグジーベンチャーズではTrelloというタスク管理サービスと連携を行っています。連携することで、誰かがタスクを更新する度にSlackのチャネルに更新通知がくるので、プロジェクト管理が非常に楽になります。
Hubotというbot作成サービスとも連携しており、部署ごとに様々なbotを作成しています。
Hubotを用いた自動返答システム
上の画像は、営業マンが外出する際に「行ってきます」などと投稿すると、botがそれに反応し、自動で某アニメの人気ヒロインが返事をしてくれるのです。部署内の男女比率が9:1という営業部ならでは機能です(笑)。テストで始めてみたところ、「よく考えたら誰も返事してくれてないのに、なんか嬉しい!」となかなか好評だったため、アイドル編、女ねこみや優編と続々と新しいbotが生み出されています。
Slackには公開チャネル、非公開チャネル、個人チャネルがあり、投稿、閲覧できるメンバーの範囲が異なります。 公開チャネル:誰でも入ることができるチャネル 非公開チャネル:招待制のチャネル 個人チャネル:個人間のやりとり専用チャネル ラグジーベンチャーズには、サッカー部、オシャレブランチ部など趣味が同じメンバーで交流できる公開チャネルがあり、部署を超えたコミュニケーションが取れる場になっています。熱狂的に盛り上がっているチャネルがあるのですが、そこは社内機密ということで止めておきます…。 以上、Slackを導入してみて感じたSlackの魅力と、社内コミュニケーションの活性方法をいくつかご紹介しました!
ラグジーベンチャーズではSlackを導入したことで、以下のような変化があったそうです。 1.時間がない時は、自分に向けたメッセージだけ確認すれば良いので仕事が効率化された。 2.違う部署の業務を把握できるようになった。またそれにより、一つの部署で成功したやり方を、他の部署が真似るようになった。 3.Slackで周知されるイベントや小さなランチ会を通して上長以外の上司と仲良くなれるようになった。 何よりもSlackが今までのコミュニケーションツールと完全に異なる点は、利用者によるカスタマイズが無限にできることではないでしょうか? 一方で、スマホが通信制限になると極端に接続がしにくくなる、通知がたまに届かない、そもそも全て英語なのでよくわからないなど課題点もまだ多く残っているようです。今後の改善に期待したいですね。 みなさんもSlackの導入を一度、ご検討してはいかがでしょうか? LuxyVentures Blog LuxyVentures Twitter – – – 以上、留田紫雲くんからの寄稿でした! 社内コミュニケーションに関する記事は、以下もぜひ参考にしてみてくださいね。お菓子屋さんのメディア「THE BAKE MAGAZINE」的な切り口でお届けしていますよ! ・この仕組み、自社でも使えるかも?「社内のコミュニケーションを円滑にする方法」を10社に聞きました! ・大学生アルバイトの持つ力を100%引き出す。人を変化させるマネジメント術を聞きました
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— 株式会社BAKE (@bake_jp) 2016年6月2日