こんにちは。BAKEオンライン事業部の阿座上です。 いつも塩谷編集長が更新している「THE BAKE MAGAZINE」ですが、私が言い出しっぺでみんなを巻き込んで始めてしまったので、責任持ってちゃんとレポートさせていただきます。
私は昨年11月にBAKEに参加し、現在PICTCAKEの運営責任者や会社の広報として働いています。私が参加した頃は「ザクザク」「BAKEチーズタルト」「PICTCAKE」の3ブランドすべてでリニューアルや立ち上げが相次ぎ、BAKE史上最大にバタバタしていた時期だったのですが、自分たちがワクワクしながら働ける最高の環境だなと思っていました。 ただ、それぞれのブランドは知名度があがってきているのですが、今後どんどん人が増えていくであろうフェーズを見据えて、「株式会社BAKE」としてのブランディングやコミュニケーションを今のうちに始めておかないとバラバラになってしまうのでは? という懸念もありました。 そこで、代表の真太郎さんと「会社の事業の方向性」「働く上での考え方」などのミッション・ビジョン・バリューをあらためて考え、まとめていきました。 そして、そのミッションなどに基き、僕達が考えていること・実践していることを発信していくメディアを立ち上げることに。社内のスタッフや、これから入っていただきたい方、お取引先、メディアに向けて、「お菓子のスタートアップBAKE」のワクワクを伝えていくプロジェクトをスタートさせました。
まず第一に、編集長探しから始めました。 企業の取り組みを紹介する文章はどうしても硬くなりがちで、そうすると読む人が限られてしまいます。なのでインターネットで楽しまれる文章を書けて、かつビジネスもわかる人を探す必要がありました。 ひとまずWantedlyで募集をかけたのですが、「広報」「編集」「インターネット」の文脈の3点を抑えている人はなかなか見つからず、どうしたもんかと困ってました。 来てくれないならこっちからアプローチしてみようと思い、どこかに面白そうな人いないかな…とぐぐっていると、塩谷さんの記事に出会いました。(「広報」「編集」などのキーワードではたどり着かず、苦し紛れに「キラキラ広報」で検索するとヒットしました) で、その記事とか
このへんとかの記事をよんで
面白いな-と思って直接メール送ってみたところ、興味をもったようで、遊びに来てくれまして。 話をしてみると、まもなく今の会社を退職し、フリーランスになるということ「じゃあ独立後、是非週の半分くらいウチで働いてみないか?」という提案をしたのですが 提案時に使ったのはもちろんこいつです。 最初は(お菓子やさん自体にはあまり興味がなかったようで…)慎重そうな表情でしたが、チーズタルトを食べて「美味しいですね?!!!」と、一気に乗り気になったようです(笑)。そして、5月から一緒に働いてもらうことになりました。
大きな方向性は最初に決まっていましたが、細かな指標を設定していきました。 目的:BAKEのビジネスモデルや今後やりたいことをコンテンツとして配信することで、多くの仲間をつくっていくこと <目標> ・取材を得るきっかけになること ・求人媒体に頼らず、自社サイトから応募がくること ・セミナーやイベントなどで社員の出演要請がくること <ターゲット> 社内スタッフ・採用対象者・メディア・協力会社 (お菓子をご購入くださるお客様は、あえてこのメディアのメインターゲットとは切り分けました) DESCENTEの広報・加勇田さんがおっしゃっていた考え方に近いと思っています。 『PRの醍醐味は「ドミノ倒し」のような自走する仕組みづくり』 <コンテンツ方針> 「スイーツ」「デザイン」「テクノロジー」といった切り口で、お菓子にもっと新しい価値を与えていくBAKEのビジネスモデルを伝えていく。自社のことだけではなく、その先駆者・事例を紹介する 上記に基づいて、週に2本記事を作っていくことにしました。
(まだ1ヶ月半ですが)結果は大成功でした。 ゼロからスタートしたオウンドメディアなので、平均500PV、いけても1000PVくらいかと思っていたのですが… 最初の記事が20,000PV級の大ヒット。月間では約70,000PVと、当初の予想を3.5倍ほど上回っています。 塩谷さん自身が個人メディアと言っても過言ではないくらい拡散パワーを持っていて、さらにBAKEに入ってモチベーション高く取り組んでくれていることがPVなどの数値にも明確に現れました。 予想を大きく超える記事と、あまり振るわない記事もありましたが、1,000PVを切ることはほとんどなく、良好です。
・真太郎さんの過去、そしてBAKE立ち上げの経緯がドラマチックだったこと ・「異分野にテクノロジーを導入する」というビジョンに共感してくれる方が多かったこと (医療、伝統工芸など、お菓子とは異なる分野の方からも反響をいただきました) ・真太郎さんの文章をもとに、画像やキャッチコピーなどネット上で見られやすい形に編集してもらったこと などの理由が挙げられるかと思います。 その他の記事も、デザイン系の記事はデザイナーや美大生に向けてSNS発信したり、マーケティング・広報系記事はそのクラスタに向けて発信したりしています。小さな作業ですが、そうして読んでもらいたい人に向けて発信していくことでPVが伸びています。
THE BAKE MAGAZINEはsocial/directが合わせて8割で、コーポレートサイトに比べると圧倒的にFacebook、Twitterからの流入が多いです。1本目記事がgunosyに乗ったのでrefferalも健闘しています。また、コーポレートサイトに比べてスマートフォンユーザーが多いのも特徴的でした。
・取材を得るきっかけになること →効果あり! 実際、このメディアを見て取材依頼をしたというのは聞いただけでも2,3媒体はありました。各ブランドの取材でも、取材前にここを読んでいただき、理解を深めてから取材に来てくださることが多く、とても進めやすくなりました。先日取材してくださったWBSのディレクターさんも、こちらの記事で同じことを書いてくださっています。 ・求人媒体に頼らず自社サイトから求人応募がくること →効果あり! 弊社の求人はWantedlyで行っているのですが、記事の最後に必ずリンクをはっているため、Wantedly側のPV数も記事が出るたびに伸び、応募数も増えました。 また、塩谷さんのTwitterでインターンを募集したらすぐに一人決まるなど、大活躍です。 応募の数だけではなく、面接に来ていただく方が事前に記事を読んで我々の方向性を理解してくださっているので、話しやすくなっています。 ・ほか企業イベントなどで社員の出演要請がくること →一部効果あり! NEWS2Uさんやシグナルさんなど、ネットPR系の企業さんから、PRやオウンドメディアでの情報発信に関する講演依頼がありました。オンドメディア以外でも、どんどん注目いただけるようにこれからも発信を続けていきます。 シグナルさんでのセミナー情報はこちらです。私と塩谷さんが登壇させてもらうことになりました。
ここまで順調!大成功!とお伝えしましたが、もちろん課題も見えてきました。 1:クオリティーを維持しながらの記事数の確保 せわしない会社なので常に記事のネタに欠くことはないのですが、それを全て追いかけるのも至難の技で、オンスケジュールでの記事数の確保が難しいです。 また、現在の編集体制も塩谷編集長とインターンで来てくれた樽見さんの2名なので、書く工数も足りない。(塩谷さんも売れっ子なので時間ないし。) 積極的に他社さんに記事を書いていただいたり、社内からも編集体制を補強していくなどして、THE BAKE MAGAZINEの目的から逸れない内容でクオリティーの高い記事を出していくことが課題になってきます。 2:1記事からの回遊 まだ記事が少ないことと、動線も改良の余地があることから、1記事を読んだあとのサイト内回遊率が低いです。(なんと95%は1ページで離脱) 記事数を確保しながら、読んでもらいたいページへの動線を作っていきます。 3:コミュニティを作っていく・指標を考える 今回はPVベースでレポートしましたが、企業オウンドメディアはPVが指標ではなく、会社のファンを作っていくことが目的です。 今後はオンラインの情報発信だけでなく、イベントを開催してスティッキーなコミュニティを作り、事業全体に活かせるようなものになっていければと考えています。 また、採用やメディア取材のきっかけになるといった現状の目標以外に、指標となるものを見つけていきたいと思っています。 ※同じような考えをお持ちの方は是非ディスカッションさせてください! 最後まで読んでくださって、ありがとうございました! Text by 阿座上陽平
・「お菓子のスタートアップ」を立ち上げて丸2年。1人から120人に増えたBAKEのこれまでと、今後のミッション(長沼真太郎) ・株式会社BAKE 採用情報 ・株式会社BAKE Facebook
THE BAKE MAGAZINEでは週に2回、食や農業、デザイン、サイエンス、テクノロジーなどにまつわる記事を発信したり、BAKEの活動や働く人たちのストーリーをお伝えしています。
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— 株式会社BAKE (@bake_jp) 2016年6月2日