ーーお菓子には、人を幸せにする力がある。 これは、BAKEの代表・真太郎さんの口ぐせです。元をたどれば、真太郎さんのお父さまの口ぐせでもあります。
そんな幸せにする力を体感した、ある一日の様子をお伝えします。
4月2日、朝から3331アーツ千代田に50名近いデザイナーやエンジニア、そしてお菓子に関わる方々が集まりました。 この日は、BAKEとソニーさんのLife Space UXが合同で企画した、アイデアソン『SWEET TECH CREATION』の当日。 音や光(映像)を使って、お菓子を楽しむ新しい空間体験を考えるという、アイデア出しのマラソンです。 私自身は、ハッカソンやアイデアソンによく取材に行くのですが……この日は、ちょっと様子が違います。だって、会場はおいしい香りでいっぱい! 手前にちょろっと写っているのは焼きたてカスタードアップルパイRINGO。そしておなじみ、BAKE CHEESE TART。さらに見切れてますが奥にはクロッカンシューザクザク、そして冷蔵庫の中にはPICTCAKEも控えてます。 ソニーさんのプロダクトもずらり。(欲しい!) そして、この一風変わったアイデアソンの審査員をつとめるのは、こちらの4名。 ゲスト審査員は、左からPARTYのクリエイティブディレクター・中村洋基さんと、宮城大学で食と科学の研究をされている、石川伸一先生。 そして主催側から、ソニーの戸村朝子さん、BAKE代表の真太郎さんです。 さらに会場には…… コーヒー屋さんまで登場! 渋谷にオープンしたばかりのTINTO COFFEEさんが、ケータリングに来てくれたのです。
しかも実は…… バリスタ、中村洋基さんです。TINTO COFFEEは、中村さんが奥さまと一緒にオープンしたコーヒースタンド。審査員兼コーヒー屋さんという二つの顔で、このアイデアソンに参加してくださいました。すごいぞ。
SonyとBAKEのオープンラボ。TINTO COFFEEもお店だしていますー! #SONYBAKE pic.twitter.com/NRZJVM1LSR
— Hiroki Nakamura (@nakamurahiroki) 2016年4月2日
コーヒー、すっ……ごくおいしかったです! そして、参加者のみなさんが「早く触りたくて仕方ない!」とウズウズしていた、ソニー・Life Space UXの製品たち。 こちらは、グラスサウンドスピーカー。「魔法のランプ」とも呼ばれています。透き通った美しい音色が360°に広がるんです。まるでプロの歌手がそこで歌っているかのような音色に、会場うっとり。ほしい! わたしの(向かって)右側にあるのが、人気すぎてなかなか手に入らないと言われているポータブル超短焦点プロジェクター。ちなみに向かって左側にいらっしゃるのは、3331αという場所を運営されたり、art hack dayを主催されている青木さんです。 しかし、このプロジェクターが本当に便利……。 イベントで司会などをしていると、プロジェクターの前を通って影を作ってしまうことがありました。でもこれだと、壁の間近くから投影してるため、映像に影が出来ない!すごい!(と、ひそかに感動しておりました) そして。運営からのオリエンテーションが終了し、まずは自己紹介からスタートしました。 その後、個々人でアイデアをひねりだし…… 実際に使ってみたりもしながら…… お菓子もどんどん食べて、アイデアを膨らましながら……
他のアイデアソンではありえないお菓子だ #SONYBAKE Hayato Yokotaさん(@yokochie)が投稿した写真 –
「他のアイデアソンではありえないお菓子だ」とのこと。お菓子は全4種類!どれもBAKEのこだわり抜いた商品です。みなさん口にして「なんだこれ、本当に美味いな」などとおっしゃっておられました。ありがとうございます。 (会場には、流行りのバルミューダもありましたよ) それぞれのアイデアをディスカッション。 アイデアがまとまったら、1枚の紙に書いて提出! (お菓子で集団トランス状態……????) アイデア用紙の提出すると引き換えに、お弁当がもらえます。食べてばかりのアイデアソンです(笑)。 そしていよいよ投票タイム。生き残ることが出来るアイデアは、わずか9 つ! 太陽企画に所属されているプランナーの河野美月さん。なんと、出したアイデアが3つも生き残っておられました。アイデアウーマンです。 そして!いよいよ9つのチームに決まり、アイデアを再構築して、プレゼンの準備をはじめます。その時間なんと、わずか2時間!!! 時間がなさすぎると、人って急激に仲良くなるんですね……どのチームもすぐに打ち解けていました。 後半は無心で作業。集中! 我々はその隙にちょっと休憩です。 そして2時間後……
プレゼンテーションが始まりました! 9つに分かれたチーム。それぞれ2時間でアイデアの種を試行錯誤し、役割分担して、プレゼンの形まで持って来られていました。超短時間でしたが、みなさまそれぞれ濃厚です。 こちらのチーム「マジカルたるこ」は、なにやら、タルトに顔を投影しているのですが…… 右側のお姉さんは、スイーツコンシェルジュの資格も持つアナウンサーの木村彩乃さん。彼女がタルトに命を吹き込むのです。 「いまならアツアツだよ~」 「もっとしゃべろうよ~」 「食べられるためにうまれてきたんだ~」 と、タルトの声を実況されます。(そして都度、プロジェクションされた表情も変わるのです) 「食材と対話出来たら面白いのでは?」というアイデアが発展した、ロボット型コミュニケーション・たるこ。タルトの位置を把握して、指向性スピーカーでその声をリアルに再現したい……ということでした。 こちのチームが、準優勝を獲得!BAKEのPICTCAKEが人数分贈呈されました。 タルトをAI化して、お菓子を食べる体験そのものを変化させていたことが、評価に繋がりました。おめでとうございます!! そしてこちらのチーム「Table Jockey」は、演劇型のプレゼンテーション。 お菓子やさん(どうやらクロッカンシューザクザクの店舗)にデートに行った二人。男女の声の高低差や、話す内容を音声センサーが認識し、BGMが変わるというアイデア内容です。「おいしい!」と喜ぶ声を受け取り、いい感じのBGMが流れたりするようです。 味を味覚だけで感じるのではなく、楽しい体験を提供するサービス。 見て楽しむ、舌で楽しむ、耳でも楽しむというこのサービス。こちらが最優秀賞に選ばれ、後日BAKEの研究施設OPEN LABで開発していくことに決まりました!! おめでとうございます! チームメンバー全員に、ソニーさんのLED電球スピーカーが贈られました。(うらやましい!) そして現在こちらのシステムは、BAKEのOPEN LABにて絶賛開発中です!!
優勝チームの「Table Jockey」がどのような形でプロトタイプ化していくのか? その制作&お披露目会は、4月16日(土)。場所は自由が丘のBAKE CHEESE TART店舗の上にある、OLEN LABにて開催されます。 ▽場所 自由が丘1丁目31−10 BAKE ビル3階 BAKE OPEN LAB. ▽時間 17:00 お披露目会(どなたでも参加可能です!) # 概要紹介 # デモ # 解説 そして!! 本来は最優秀賞の「Table Jockey」がプロトタイプを実現&お披露目する予定だったのですが、準優勝の「マジカルたるこ」チームも「私たちも実現させたい!」とのことで、DAY2に参加されることになりました!! 2チームのアイデアがどんな形になるのか? ぜひご覧いただければ幸いです!
アイデアソン終了後、たくさんの感想が届きました。とても嬉しいです……!! ・SWEET TECH CREATION Vol.01 ~spring~ @ 3331 Arts Chiyoda に行きました(仁多見遼さん) こちらは、エンジニアの仁多見遼さんによるブログです。 ・タルト型コニュニケーションロボット「まじかる★たると」(木村彩乃さん) こちらは準優勝チーム「マジカルたるこ」のアナウンサーのお姉さん、木村彩乃さんより。 ・「スイーツ×テクノロジー」イベントで感じたこと(石川伸一先生) そしてこちらは、審査員の石川先生のブログです! このようなお言葉をいただきました。
石川先生、ありがとうございます!
アイデアソンの締めくくりには「ごはん同盟」さんのケータリングが出てきましたよ。
チーズタルトにザクザク、PICTCAKEにRINGO、おいしいコーヒー、お弁当、そして晩ごはん。最初から最後まで、食べ物尽くしのアイデアソンなのでした。 普通のアイデアソンにはなかなかない、お菓子のある空間。たったそれだけなのですが、そのお菓子が空間を幸せにしていて、その幸せをもっともっと拡張させていこう!という楽しさに満ちた1日でした。 同時に、Life Space UXの製品も「わお!」とびっくりするような体験を与えてくれます。そんな幸せな2つのブランドが一緒になって、私たちもなんだか、とっても幸せな気持ちになりました。初開催で至らない点も多々あったのですが、今後に繋げていくことが出来ればと思います。 参加してくださったみなさま、本当にありがとうございました。そして、お疲れ様でした! これから2回目、3回目と続くのでしょうか? またここTHE BAKE MAGAZINEで情報発信させていただきますので、どうぞよろしくお願い致します!!(Text by 塩谷舞 @ciotan )
・「子どもの頃の体験」は未来に残る。東京モーターショーで異彩を放った、クリエイターたちの挑戦 ・専門は「おいしさ」の研究!宮城大学・石川
※外部サイトに飛びます ・プレゼンテーションの方法は「演劇」で!企業特有のカタさを感じさせない、ソニー主催のアイデアソンとは? ・「ハッカソン」文化が浸透するにつれて、レジャー化していく。その質を決定づけるのは、主催企業側の本気度 ・Life Space UX Facebookページ
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