焼きたてチーズタルト専門店「BAKE CHEESE TART」では、今日5月18日(水)から期間限定で「植物うまれのSOYタルト」を発売します。
実は、アメリカの店舗では数年前にヴィーガンタルトを発売したのですが、日本で植物性原料に置き換えたタルトを販売するのは今回が初。
豆乳特有の青臭さが少ないコクのある豆乳を使ったり、レモンペーストやバニラペーストを加えたり、てんさい糖を使ったり…。さまざまな工夫を重ね、定番の「焼きたてチーズタルト」に引けを取らない、新しい味わいが誕生しました。
今回のTHE BAKE MAGAZINEでは、「植物うまれのSOYタルト」のプロモーションをサポートをいただいている、べジフードプロデューサー・千葉芽弓さんのインタビューや、新作タルトの実食レポートをお届けします。
近年、日本でも植物性の原材料を使った食品(プラントベースフード)が注目されています。どのような背景があるのでしょうか?
最も大きいのが、地球環境問題の深刻化です。ここ数年、自然災害が増えているのを体感し、温暖化を自分ゴトとして捉えている方も増えているのではないでしょうか。私たちが身近にできることとして「食」を見直すことが挙げられます。
畜産動物が排出するメタンガスは、二酸化炭素に次いで地球温暖化に及ぼす影響が大きな温室効果ガスと言われています。家畜を食肉として出荷するまでには、植物に比べて多くの水やエネルギーが必要なので環境負荷が高いんです。
また、コロナ禍で健康意識が高まったり、命の尊重や動物愛護の観点から食べ方を見直そうという動きもありますね。
プラントベースとヴィーガンとの違いは何ですか?
プラントベースフードとは、野菜や果物、全粒穀物、ナッツ、種子、豆類など植物由来の食物から作られる製品のこと。植物性の食事を中心とする食生活をプラントベースと言います。代替肉である大豆ミートのハンバーグやソーセージなどを見たり食べたりしたことがある方も多いのではないでしょうか。
ヴィーガンの場合は、卵や乳製品を含む動物性の食品は一切口にしない完全菜食主義で、ハチミツやゼラチンといった濾過や製造工程で動物性のものを使う食品まで摂らない方もいます。また、食以外でも毛皮などの動物性製品全般を使わない方もいます。
2025年から2050年にかけて、世界的な人口の増加とタンパク質を含む食料不足の深刻化が懸念されています。一部のヴィーガンの方たちがストイックに活動するよりも、多くの方々が少しずつプラントベースフードを取り入れることで、募金みたいに大きな力になると思うんです。
千葉さんは、“べジフードプロデューサー”として、飲食店などのメニューや商品開発など食と健康に関わる活動をされていらっしゃいます。始めたきっかけを教えてください。
きっかけは、私自身の経験でした。
以前、外資系企業に勤めていたのですが、海外からゲストが来る際、10人いれば2〜3人はベジタリアンの方がいらっしゃるので、お店を探すのがすごく大変だったんです。
当時は、お店側の理解もあまりなく、サラダや焼き野菜、煮物や漬物くらいしか選べないほどでした。パスタのベーコンを抜いてほしいといったリクエストすら難しくて。
多様性の理解と対応は、国際都市として課題だなぁと感じていました。日本を訪れる外国人にとって最大の楽しみは「食」だというデータもあるくらいですから。
また、今では考えられないのですが、私自身、以前は偏った食生活をしていて鼻炎や花粉症などのアレルギーが酷かったんです。マクロビオティックの勉強をして、食事を見直すことで体調が良くなり、美容面でもお腹いっぱい食べても太らなくなりました。
健康になると活力がわいてきて、社会のために何かしたいとポジティブになれるんですよね。アレルギーや健康、ヴィーガンや宗教など、さまざまな観点から最大公約数の人々が安心して食べられるベジフードを広めたいと思い、「トーキョーにベジなおもてなしを」というキャッチフレーズのもと、2014年からレストランのベジタリアン・ヴィーガン対応などベジの普及・啓蒙活動を始めました。
新商品の「植物うまれのSOYタルト」を召し上がっていただいた感想をお聞かせください。
植物性、プラントベース、と言われなければ全然わからない、クリーミーで美味しいタルトに仕上がったと思います。
今回、開発段階から何度か試食させていただいて、初めはずっしり重い感じや甘味の強さが気になっていたんです。でも、開発担当の方の試行錯誤の甲斐あって、大人から子供まで幅広く楽しめる優しい味わいになりましたね。タルト生地のサクッとした食感にクリーミーで滑らかなSOYフィリングが口の中で合わさると幸せな気持ちになります。
植物性のスイーツが、駅ナカ・駅近で利便性のよいBAKE CHEESE TARTのお店で買えるというのは、本当に素晴らしいことだと思うんです。食は、感動の共有。これまで卵や乳製品など動物性の食品が食べられなかった子供たちや食べるのを控えていた方たちにも、家族や友人、同僚などと一緒に楽しんでいただきたいですね!
今後、BAKEのさまざまなスイーツたちのプラントベースバージョンが増えていくことを期待しています!
千葉さん、ありがとうございました!
植物性原料を使いながらも、焼きたてチーズタルトの特徴である、ふわふわ滑らかなムース・サクサク食感のタルトクッキーの美味しさを実現させたい。そんな想いで作り上げた「植物うまれのSOYタルト」。ここからは、社内試食会の様子やBAKEメンバーオススメの楽しみ方を実食レポートとしてお届けします。
オーブンで焼く前のSOYタルト。チーズや卵が使われていないこともあって、ムースの白さが印象的です。
オーブンに入れてしばらくすると、ほんのり甘~いタルトの幸せな香りが広がります。
こんがり・ふんわり、焼き上がりました!少し焼き目がつくと、定番のタルトに近い見た目に。
少し冷まして、いよいよ実食!
サクっと香ばしいタルトカップに、とろっとろのソイムース。てんさい糖や加工黒糖、レモンペーストやバニラペーストによる甘味や風味がしっかり感じられる味わいでした。
SOYタルトと知らずに食べたメンバーからは、
「商品説明を聞くまで、豆乳だと気付かなかった」
「食べてる時も食べた後も、全く大豆感はなかった」
「良い意味で豆乳っぽさがない」
との声が。豆乳が苦手な方にもお試しいただけそうです。
定番の焼きたてチーズタルト(プレーン)と比べると、
「プレーンとは別物だけど、味も舌ざわりもいい」
「プレーンより軽くさっぱりしていると感じたので、気温が高くなる季節も食べやすい」
「プレーンのコクに対し、初夏にかけて食べやすい爽やかな味」
という感想が聞かれました。
続いて、ペアリングするなら何と楽しむ?と聞いてみると
「紅茶」「コーヒー」「ホットのチャイ」「黒糖ラテ」の他に、
「さっぱりしていて素材の味が楽しめる!と思ったのでストレートのアイスティーと」
「ソイラテ!今日は植物由来のものをおやつにしよう!という日があっても楽しいのではないかと」
という意見が。豆乳好きの方には、敢えての豆乳ペアリング、ありかもしれません!
どんなシーンで楽しみたいかという問いには、
「仕事中の一息など、リラックスしたいとき」
「ゆっくり目覚めた、天気のよい日曜日。好きな音楽を聴きながらブランチに食べたい」
「公園でヨガをした後に、みんなでレジャーシートを敷いておやつタイムに。乳製品を控えている人とも一緒に楽しめるし、運動後でも罪悪感がないのが良い」
「幼稚園児の姪っ子とのおやつに」
「新フレーバーの1つとして手土産に。「実はこれチーズ・乳製品不使用なんだよ」と驚かせたい!」
との回答がありました。
さまざまな背景から注目されるプラントベースフード。BAKEがつくると、“しあわせにBAKEるSOYタルト”になりました。
BAKEのチーズタルト、ずっと気になっていたけど食べられなかった…という方にも、是非楽しんでいただけたら嬉しいです。
文/真鍋 順子
BAKE CHEESE TART
お好きなシーンやペアリングでお楽しみいただきたい「植物うまれのSOYタルト」。価格は1個 300円(税込)。2022年5月18日(水)〜 6月30日(木)(無くなり次第終了)に、BAKE CHEESE TART 国内全店舗・BAKE CHEESE TART plus RINGO ラゾーナ川崎店(サクラマチ熊本店とBAKE the SHOPを除く)でお買い求めいただけます!