もうすぐやってくるゴールデンウィーク。
今年は長めのお休み(2日休めば夢の10連休…!)ということもあり、普段よりも休日をたっぷり満喫できる機会になりそうですね。
休日の楽しみのひとつが「おいしいスイーツを撮って食べること」という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
スマホのカメラもどんどん高性能になってきていますが「おいしそうに、素敵な写真を撮るにはどうしたらいいんだろう?」と気になっている方もきっと多いはず。
今回はBAKE INC.公式アンバサダー「箱菓子倶楽部」の第2期部員で、普段はフリーランスでカメラマンやスタイリングのお仕事をされている @____n.a.n.a.n.a さん、撮影関連の仕事をしており、普段も食の写真ををメインに撮影している @iamnildotcom さんに「スマホでスイーツの写真を撮るコツ」を教えていただきました!
スマホでの撮影において大切なのが「主役を決めること」です。
スマホの場合、基本的に広角レンズでの撮影になるので、何も考えずに何となく撮ってしまうとたくさんの要素が入り、何が主役なのかわかりづらい写真になってしまいます。撮る前に、何を写真の主役にするかを明確にすることがとても大切です。
たとえばスイーツとコーヒーを撮る場合、スイーツを主役とした写真を撮りたい時には、コーヒーは真横(写真①)に置くのではなく少し斜め後ろ(写真②)に置いて、主役とその他の物を区別すると良いでしょう。さらに、ポートレートモードなどの背景をぼかす機能を使うと、より主役のスイーツが引き立ちます。
(by @____n.a.n.a.n.a さん)
写真①は、画面左下と右上にスイーツと関係ない要素が写り込んでしまっています。心なしかお菓子が脇役で少し窮屈そうにみえてしまいますが、写真②はすべて畳のみの背景。こちらはすっきりとしていて、まっすぐに主役のスイーツが目に入ってきますね!
(by @iamnildotcom さん)
光と影を意識して撮影すると、スイーツの立体感や質感を表現しやすくなります。
被写体に対して正面から光が当たる「順光」(写真①)は、色は綺麗に出るものの、ややのっぺりした印象になってしまいます。一方、「サイド光」や「半逆光」(写真②)で撮影すると、立体感や質感が表現しやすく、照りも出て、美味しそうに見えます。
「逆光」は、ゼリーなど透明な物だと綺麗に撮影できますが、それ以外の物だとどうしても手前が暗くなってしまう為、“半逆光”であることがポイントです。
(どうしても手前に影が強く出てしまう場合は、影の部分の前にレフ板を置くのがおすすめ。レフ板は白い画用紙などでも代用できますよ!)
(by @____n.a.n.a.n.a さん)
上の写真は、写真①が広角(写真レンズの写す角度が広いこと)、写真②がズームで撮った写真です。
写真①はポットの取手の部分が細長く、お盆の形は下に伸びているように変形してしまっています。「一枚の写真にいろんな情報を入れたい!」と思って全てが入るように広角で撮ってしまうとこのようなゆがみが生じてしまうため、写真②のように思い切りズームを使って寄りで撮ることをおすすめします。
※スマホを近づけて撮影する場合もゆがみが大きく生じやすいので、「ズーム」で寄るのもポイントです!
(by @iamnildotcom さん)
写真①は、畳に置いたモノを全て見せるように撮ったもの、写真②は思いきりズームにして周りのモノを見切れさせた例です。かなりパッケージも見切れていますが、それでも魅力は伝わってきますよね。
全体のバランスを見て、メイン以外は見切れさせるくらいにしてみるとバランスがとれて、一番見せたいものに自然と目がいくようになります。
(by @iamnildotcom さん)
5つのtipsを参考にすれば、外出先でも自宅でも、おいしそうに写真を撮ることができそうですね!
筆者もこの記事を編集しながら、ゴールデンウィークにどんなスイーツをお取り寄せするか妄想中です。
この記事を読んでいる皆さんがスイーツの写真を素敵に撮って食べて、心もお腹も満たされる連休を過ごすことができるよう願っております。
取材協力:箱菓子倶楽部 第2期部員 @____n.a.n.a.n.a さん、@iamnildotcom さん
編集:屋宜美奈子