2022.01.21

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カカオ豆は“神の食べ物”!  駐日エクアドル大使とチョコレートについて話してみた

カカオ豆は“神の食べ物”! 駐日エクアドル大使とチョコレートについて話してみた

2022.01.21

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2022年1月15日(土)、PRESS BUTTER SANDから発売された「ガナッシュサンド〈フランボワーズ〉」

この商品は、エクアドルのサステナブルなチョコレートメーカー「República del Cacao(以下、リパブリカ デル カカオ)」のホワイトチョコレートが使用されることから、前回の記事では「リパブリカ デル カカオ」で作っているカカオ豆やブランドとしての取り組みについてお届けしました。

前回の記事の後編では、高品質なカカオ(ファイン・アロマ・カカオ)が生産されるエクアドル共和国(以下、エクアドル)のカカオ豆の歴史について、エクアドル共和国大使館の特命全権大使であるハイメ・バルベリス 閣下(以下、バルべリス大使)にお話を伺いしました。

“4つの世界”を持つ「エクアドル共和国」

▲ハイメ・バルベリス 閣下(バルべリス大使)※写真右から2人目

まず、エクアドルはどんな国であるか、エクアドル産のカカオ豆の特徴について教えていただけますか?

バルべリス大使:エクアドルは「太平洋沿岸」、「アンデス山脈」、「アマゾン」、「ガラパゴス諸島」と異なる気候の4つの地域があります。地域によって気候に大きな差があるため“4つの世界”とも言われています。

首都はQuito(キト)という場所で、言語はスペイン語、通貨は20年前からドルが使用されています。

エクアドルの最大の魅力は、何といっても雄大な自然や生物の豊かさです。

世界に存在する鳥類の18%である1,691種類が生息していることや、国土の19%が保護区域で、世界で初めて自然権を合法化したのもエクアドルなんですよ。

世界のカカオ豆の中でも高品質なカカオ(ファイン・アロマ・カカオ)はわずか5%しかないと言われていますが、そのうち約65%がエクアドル産なんです。世界中の製菓企業やパティシエの方に必要とされる高品質なチョコレートを生産できるのは、豊かな自然があるからこそだと考えています。

エクアドルの経済成長を担ってきた「カカオ豆」

エクアドルのカカオ豆には、どのような歴史があるのでしょうか?

バルべリス大使:エクアドルのカカオ豆は、今から約5千年前、国内東部にあるサモラ・チンチぺに起源があるとされています。近年の考古学調査により、マヨチンチぺ文明時代の陶器からカカオの痕跡が発見されました。当時カカオ豆は飲み物や食べ物としてだけでなく、陶器の染料や交易の際の通貨としても使われていたようです。この発見によりこれまでの定説が覆され、エクアドルのカカオ豆はアメリカ大陸で最も古い歴史を持ち、消費されてきたことがわかりました。

エクアドルで確認され、最も長い歴史を持つカカオ豆は「テオブロマ」という種です。

「テオブロマ」は“神の食べ物”という意味を持っており、19世紀のアレクサンダー・フンボルト率いる調査団がエクアドルを訪れた際、その他の種も確認されたことをきっかけに、沿岸部において主に輸出向けとしてカカオ豆の生産が活発になりました。

1780年以降、カカオ豆はエクアドル経済の重要な要素となり、現在では主要輸出品目として、主にアメリカやオランダ、メキシコ、マレーシア、ドイツへ輸出しています。

日本には「バナナ」や「ブロッコリー」に次ぐ第3位の輸出品目として、カカオ豆で4,300トン、カカオペーストですと1,500トン、チョコレートは11トンを輸出しています(2019年時点)。

駐日エクアドル大使館では今後も日本へのカカオの輸出を促進し、エクアドル産のカカオ豆だけが持つ特別な香りや味わいを日本の皆さんに伝えていきたいと考えています。

▲BAKE INC.代表取締役社長 山田純平

エクアドル産のカカオ豆は日本のお菓子業界にとって、これからも欠かせない存在になると思います。 今回PRESS BUTTER SANDから発売した「ガナッシュサンド〈フランボワーズ〉」にはエクアドルのチョコレートメーカー「リパブリカ デル カカオ」のホワイトチョコレートを使用したので、ぜひ大使館の皆様にご試食いただきたいです。

バルべリス大使:とてもおいしいですね!中に入っているクリームはホワイトチョコレートとフランボワーズを混ぜているのですか?

はい、ガナッシュ(生チョコ)を入れています。ミルキーなホワイトチョコレートがフランボワーズの酸味をまろやかにした味わいになっています。

バルべリス大使:クッキー生地がサクサク、クリスピーな食感で、中のクリームとも合いますね。

また、私が日本で学んだことなのですが、日本のお菓子は砂糖のさじ加減がちょうど良いですよね。南米のお菓子はすごく甘いので(笑)

エクアドルにもPRESS BUTTER SANDに似たようなクッキーがありますが、そのお菓子はチョコレートが全面にコーティングされています。

確かにそうですよね。以前南米のあるお菓子を食べたことがありますが、その時もとても甘くてびっくりしました! また、通常だとクッキーはオーブンで焼成しますが、PRESS BUTTER SANDではオリジナルのプレス機を使用し、生地をぎゅっとはさんで作っているのでサクサクの食感に仕上がっています。

バルべリス大使:焼き方が「たこ焼き」や「たい焼き」のようですね!今回はエクアドル産のチョコレートを使って素晴らしいお菓子を作っていただきありがとうございます。

高品質なカカオを世界各国に輸出し続けているエクアドル。バルべリス大使からカカオの歴史について話を聞き、新作の「ガナッシュサンド〈フランボワーズ〉」に“おいしい!”の言葉をいただけるという貴重な機会でした。

エクアドル大使お墨付きの「ガナッシュサンド〈フランボワーズ〉」、エクアドルにいつか訪れてみたいなぁと思いを馳せながら、ぜひ味わってみてください。

>PRESS BUTTER SAND のバレンタインシーズン商品はこちら

 

写真:大島彩

執筆:屋宜美奈子

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美味しさの核は、ねっとり濃厚なフランボワーズガナッシュ。 エクアドルのチョコレートブランド「República del Cacao(リパブリカ デル カカオ)」のホワイトチョコレートとバター、ラズベリーをふんだんに使用したガナッシュをクッキー生地にたっぷり挟みました。2層仕立てが特長のPRESS BUTTER SANDですが、1層の美味しさを堪能いただくこれまでにないサンドクッキーです。

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