こんにちは! THE BAKE MAGAZINE編集長の塩谷です。 ※今回は、おしゃれなあなたへのお得な情報があるので、最後までお見逃しなく!
飲み会で幹事をする人は、かなりの確率で言うであろうこのセリフ…… 「ビール以外の人いますか?いない?じゃあとりあえず人数分、生で!」 そんな仕切りによってビールをドカッと頼んで、ガチャッと乾杯して、ひとまずグビグビッと飲む。 「とりあえず生」「とりあえずビール」は定番中の定番です。 が。 「私は”とりあえずビール”だけではない、新しいビールの文化を創りたいんです!」 そう訴える女性がいらっしゃいました。 彼女のお名前は吉野桜子さん。クラフトビールを製造・販売する「スプリングバレーブルワリー(以後SVB)」のマーケティングマネージャーとして活躍されています。 代官山と横浜にSVBのビール工房があるのをご存知でしょうか? なにやら新しいことをしているぞ、と聞きつけて、その代官山のSVBに、BAKE代表の真太郎さんと話を聞きに行ってきましたよ!
こちらは、東横線が走っていた跡地「ログロード代官山」の一角。おしゃれなショップが並ぶ先頭に、ドドーンとSVBはありました。 今回お話を伺ったのはこのお二人。 先ほどご登場いただいた吉野桜子さん、そしてマスターブリュワーの福井森夫さんです。いや〜〜めちゃくちゃ素敵な笑顔です! お二人とも、SVBの社員でありつつ、キリンの社員さんでもあります。SVBがキリンさんから飛び出した子会社なので、そういうパラレル所属になっているわけですね! SVBで販売しているのはいずれも「クラフトビール」と呼ばれる種類のものですが、そもそもクラフトビールって、小規模な醸造所で生み出すビールのことを指しています。キリンさんが製造している段階で、小規模じゃないのでは?! と思うところですが…… 吉野さんのお話を聞くうちに、SVBが”本当のクラフトビール”であるということがよくわかりました。
吉野さん、キリン在籍中にアメリカ横断の研修旅行に出かけたそうです。そこで目撃したのは、アメリカの豊かなビアカルチャー! 例えば、日本の子どもが「ビールの絵」を書くとき、決まって黄色か金色のクレヨンを使います。でも海外では、オレンジだったり、黒だったり、赤だったり……。大人が飲んでいるビールの色が違うから、子どもも色とりどりのビールを描くんだそうです。 こんな感じにね。 多種多様なビールを見た吉野さん。そこから「食べ物の数だけ、ビールの選択肢があってもいいじゃないか!」という気持ちが芽生え、日本に戻ってから日々仲間とアツいビール談義を繰り広げていました。 「ビールをデザートに合わせて楽しむことを提案できないだろうか?」 「日本のビールって缶に入って並んでて、まるで工業製品みたいだ…」 「ビールは手仕事。私たちは麦を煮炊きしている会社なんだ。どうやったら伝えられるだろう?」 「世の中にビールを広める大聖堂が作りたい……」 「大聖堂が作りたい」 そんなアツすぎる思いが形になったのが、このSVBでもあるのです。いくつか写真でご紹介しましょう! 中に入ると、右手には樽、左手にはタンクが。「入ったらまずタンクと釜を置く、というのは最初から決めていました!」と、吉野さんはおっしゃっていました。 こちらはSVBが独自に開発した、ビールをカスタマイズして提供することができる高機能サーバー。ホップやフルーツなどの自然素材にビールを通すと、香りや風味が変わってくるそうです!自分でカスタマイズするビールなんて初めて聞きました! トイレはあっち。 トイレはここ。センス良い案内です。 おしゃれですよね。平日午前中なので空いていましたが、土日はかなり賑わっています。 では、お話を伺います。が、その前に…… まずは礼儀として、SVBさんの商品をいただきます。礼儀ですね。 様々なフレーバーのクラフトビールたち。見ているだけでも楽しい。 そして実はお酒が得意ではない真太郎さん。大丈夫かな? と思っていたのですが…… 「うまいっす。本当に、うまいっす!」 お酒が得意ではないのにもかかわらず、ゴクゴクと飲んでます。 私も飲んでみたのですが……ちょっと感動する美味しさ。それぞれ味が違うのですが、「これだー!」というビールが見つかるのです。生まれて初めて、自分の求めるビールに出会えたような感覚になるのです。 いやぁ、美味しいって正義ですね。なんでこんなに美味しいんでしょうかね。フルーティーだったり、すごく爽やかだったり。ボキャブラリーが乏しくて恐縮なのですが、とにかく「飲んだことのない美味しさ」だったのです。せっかくなのでおいしい理由も色々と聞いてみました。
「僕たちBAKEも原材料にはこだわっているんですが、やっぱりこのSVBも原材料がポイントなのでしょうか?」
「そうですね。まずは最初に原料。麦芽とホップは、こだわり抜いたものしか使いません。そして原料の良さはもちろん、年度によって麦芽やホップにも個性があるので…その良い部分をそれぞれ引き出すようにしています。」
「年度によって変えているんですか」
「ビールは”発酵”という1つのダイナミックな工程を踏んでいますからね。そこは、酵母のご機嫌を伺わなきゃいけない。だって彼らも生き物ですからね。」 「酵母は生き物!」
「あいつら、イイヤツなんですよ……。」
「ほう…。つまり、酵母と対話している、ということですか?」
「はい。酵母の動きを、小さいスケールで見つめながら研究していくんです。彼らのご機嫌によって味が変わっていくんですよね(しみじみ)」 「酵母への愛はよくわかりました!」
「では、SVBというこれまでのキリンさんのラインナップとは大きく異なる商品ですが、どんな戦略で生まれたのでしょうか?ターゲットは誰なのでしょうか」
「実は、明確にターゲットを絞っていないし、マーケティングもさほど行っていません。もともとメーカー側が考える20代女性って、甘いものがスキ、可愛いもの・ピンクがスキ、おしゃれ……というイメージがあったりしますよね。塩谷さんはどうですか?」 「すべて当てはまりません!」
「ですよね。20代女性の中にも色んな人がいるし、男性でも甘いものを好む方だっています。」 「わかるわ〜〜わかりますわ〜〜〜!」
「だから、こちらから相手を限定せずオープンにして、たくさんの方にビールの魅力を楽しんでいただきたい、というのがSVBです。でも結果として、女性のお客様はとても多いですね。」 「ほうほう。」
「従来のビールメーカーの直営ビアガーデンよりも女性が入りやすい雰囲気になっているのかとは思います。テラスにはわんちゃんも入れますので、朝8時から愛犬を連れて朝ごはんを食べてらっしゃる方もおられますし。」 「朝8時からやってるんですね。早い!」 「……ところで、吉野さんのTシャツ、SVBのロゴ、ところどころ色がついていますが……」 (なんと、PR ALL BEERという文字が浮かび上がるぞ!)
「私たちはSVBのビールを売りたいんじゃなくて、ビールそのものを好きになってもらいたい。だからPR ALL BEERという言葉をひっそり掲げています。」 「ピーアル・オール・ビアー!!素晴らしい精神ですね!」
「でも本社の方々からは、かなりの売上目標を与えられるのでは?」
「いえ、”数値よりも冒険を“というのがキリンからSVBを派生させた時の想いなんです。ビールカルチャーを育てる種まきをしていくのがSVBの役割ですから。商品をたくさん売っていくことより、お客様との豊かな接点を作っていきたいんです。」 「ほうほう。豊かな接点って何ですか?」
「例えば、予約制のツアーだったり、ティスティングのセミナーも開催していきます。お肉に会うビール、魚に会うビール。様々なペアリングを体験していただくことで、新しいビールの価値観が開けますよね。」
「実際、接客をされていていかがですか?」
「”ビールの概念が変わった“とおっしゃってくださる方が多くいらっしゃいます。中でも、スイーツとビールの組み合わせに衝撃を受ける方は多いですね。たとえばこの黒い「In the Dark」というビールは、チーズケーキにもピッタリですよ。」 「BAKEのチーズタルトとも相性が良いのかも。持ってくればよかったー!」
最後に、撮影用にごはんが用意されたのですが…… これがまた美味しい! 信じられないくらい美味しい!美味しいのはビールだけじゃないんですね。。。 シャキッとしたお野菜、しつこくないハム、おつまみに最高。。。 スタッフが美味しくいただきました。 本当に美味しかったんだわ……。
ビールを愛して、酵母を愛して、お客様に愛される。 キリンさんから飛び出したスプリングバレーブルワリーの挑戦は、これからも変化しながら続いていくそうです。 人が人を呼び、現在代官山SVBは土日はなかなかの混雑具合のようですが、平日朝も8時からオープンしています。ぜひ、ぜひ足を運んでいただきたい! そして! 「代官山も横浜も遠いぞ!!!!」 わかります。行きたくてもなかなか行けない。でも大丈夫。オンラインでも購入することができるのです。 お手頃なこちら。おうちで“ビアフライト”セット 第二弾は、4種類6本のビールが税込2,332円で購入できます。 しかもこのセットを9月13日までにオーダーするとなんと…… 我らが写真ケーキの「PICTCAKE」がくっついてきます!(10名さまに抽選です!) ご応募はこちらからどうぞ。 https://m.kirin.co.jp/kirin/SVB20150831/index.html 「ホームパーティーをしたいぞ!でも時間がないぞ!」 という方は、このおしゃれで美味しいクラフトビールに、盛り上がる写真ケーキがあれば、即席おしゃれホームパーティーの出来上がり。「このビールはこんな味ね」「このケーキに写ってる写真はね」と、それぞれに話題が広がるのもいいですよね。 そして現在、キリンさんのオウンドメディア「ノミモノ」でPICTCAKEのご紹介をしていただいております! ・ポイントは「オンリーワン」 ついシェアしたくなるホームパーティーのコツ こちらもあわせてご覧くださいね。真太郎さんと、PICTCAKEのマーケター清家さんが、ケーキに込めた愛を語っているのです。 ではでは、これからも定期的に代官山のSVBには通おうと思います。本当に美味しかった。ありがとうございました!! ・スプリングバレーブルワリーを飲みたい方はこちらから
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— 株式会社BAKE (@bake_jp) 2016年6月2日