「お菓子のパーティー」と聞くと、どんなものを想像するだろう?
食べきれないほどずらりと並ぶお菓子や、可愛くデコレーションされたフォトブース。ヘンゼルとグレーテルのような世界を思い描くかもしれない。
2018年4月9日。BAKE Inc.の5周年パーティーでは、全ブランドのお菓子が食べ放題! スイーツファンにはたまらない空間が現実となったのだが、でもそれだけじゃない。パーティーを彩ったのは、全8ブランドのファッションショーだ。
チーズタルトにアップルパイ、シュークリームにパフェ……BAKEが展開する色とりどりののスイーツブランドを擬人化したら?というコンセプト。ELLE JAPONやVOGUE GIRLで活躍するミレニアルズ世代のスタイリスト 三村絵理香さんを招いて、個性豊かなお菓子のランウェイが始まった。
本記事では、擬人化されたスイーツたちの姿を紹介!
食べたことがある方は味を思い出しながら、まだ食べたことのない方は味を想像しながら楽しんでいただきたい。
記憶に残る、ひとくちを。北海道で誕生したこのスイーツは、2018年4月20日現在、国内21店舗、海外9カ国28店舗を展開するブランドとなった「BAKE CHEESE TART」。焼きたてをそのまま、冷蔵庫で冷やして、冷凍庫で凍らせて、オーブンで温めて。4通りのおいしさの食べ比べが叶うチーズタルトの人気は世界中に。ブランドカラーはもちろんイエロー。テーマは「オーセンティック&ジョイ」
名前通りザクザクとした食感が特徴的な、「クロッカンシューザクザク」。食べ歩きが叶うスティック型のシュークリーム。原宿にフラッグショップを構えるブランドだ。この店舗のテーマは「こどもシャネル」。ブランドカラーはシュークリームらしからぬ黒とライトブルー。
ゴロゴロと感じるりんごに、たっぷり入ったカスタードの誘惑。カスタードアップルパイ「RINGO」のブランドカラーは、鮮やかな赤。マルシェを彷彿とさせる店舗デザインに、ビビットな赤のインテリアやパッケージが印象的。テーマは「ご褒美のおすそわけ」
特別な日は、世界に1つだけの写真入りケーキで彩って。スマホ1つでオーダーメイドが叶う「PICTCAKE」は、瞬く間にパーティーシーンの人気者に。 フォトジェニックなだけじゃない、フレッシュなケーキをそのまま届ける冷凍技術”3Dショックフリーズ”で、リピートしたくなる美味しさを実現。ブランドカラーはキュートなピンク。テーマは「賑やかな幸せ」
バターそのもののおいしさを楽しんでもらえるよう研究開発された「プレスバターサンド」は、和の製法であるはさみ焼きを採用したサクサクのクッキーにバタークリームとキャラメルクリームをサンド。表面にあしらわれた幾何学模様は、食べやすさを追求した機能的なデザイン。ブランドカラーはビビットオレンジ。テーマは「インダストリアル」
和菓子? それとも洋菓子? 和と洋の共鳴から誕生した生どら焼き「DOU」は、しっとりとした食べごこち。別立て製法を使ってふんわりと仕上げた生地に、原材料にもこだわった小豆、口どけかるいホイップクリーム。そして高品質な求肥を絶妙なバランスでサンドした、佇まいもぜいたくな一品だ。ブランドカラーは銅板のゴールド。テーマは「ピンクメタリック」
原宿駅・竹下口に誕生したばかりのパフェ専門店「ザパフェスタンド」。 シュワッと甘く広がる口溶けのメレンゲ。定番パフェでは、ひと手間加えられたフィヤンティーヌ、コーヒームース、チョコレートブラウニー、コーヒーゼリー、チョコレートアイスクリームが5層に重なる。ブランドカラーはエメラルドグリーン。テーマは「POPと、崩したリラックス」
お芋のおいしさを深掘り。わがままを叶えたスイートポテトパイ専門店「POGG」は、4月10日リリースの新ブランド。三角柱の斬新なシェイプを頬張ると、さくさくのパイ、ほくほく食感のお芋ペースト、そして中からとろけ出すお芋クリームという異なる3つの食感を一度に楽しめる。ブランドカラーはパープル、テーマは「クラフト」
以上、全8ブランドをまとったモデルたちが、ずらりとステージに揃った。
実は、これまでBAKEの全ブランドがこうして集まる機会はほとんどなかった。8つのスイーツは個性も味もバラバラ。それぞれのブランドは独立していて、スイートポテトパイや焼きたてチーズタルトが同じお店のショーケースに並ぶことはありえない。
でも「1ブランド1商品」にフォーカスし、真摯に向き合っているからこそ、全てのブランドで妥協せず、とびきりのおいしさを追求できる。そしてこんなにもカラフルな個性を表現出来るのだ。
「BAKEの全部のお菓子が集まってるなんて!」
パーティーに訪れたBAKEファンの方々は、各ブランドのブースを巡りながら、8種のお菓子の食べ比べを楽しんでくださっていた。
中でも話題の中心となったのが、本邦初公開のPOGG。
4月10日に、ルミネエスト新宿に1号店がオープンしたばかりだが、2号店となる大宮店ではスイートポテトアイスの限定販売が決定している。
パーティーに訪れた方々のSNSでも当日の様子が紹介されている。ここからいくつかTwitter、Instagramの投稿をご紹介したい。
BAKE CHEESE TARTが大好きで、本当によく新宿ルミネエスト店を利用する……という「ゆうこす」こと菅本裕子さん。
5周年のレインボーカラーとあわせたシューズをコーディネートしてきてくれた、株式会社AEDE代表の大久保楓さん。
「DOU」のモデルをつとめてくれたモデルさんの名前はなんと「Dona」!Instagramではオフショットも公開されている。
ベイク菓子の味覚的な基準とその哲学が聞けて有意義だった☺️ https://t.co/cVXCNzIl2P
— sakiko hirano (@sakichoon) 2018年4月10日
フードエッセイスト・平野紗季子さんの一番のお気に入りは「POGG」だそう!BAKEの味と哲学に興味津々。
BAKE 5周年?
すごいなあ。どのブランドもめっちゃ美味しいし、今日のイベントだって本当にお菓子の存在を進化させてるなあと。お菓子をほおばりながら、しあわせな気持ちになってました。いっしょにステートメントのお仕事できたことが誇らしいです…!これからもますますたのしみです。#bake5th pic.twitter.com/h66J5baTBz
— 阿部広太郎 (@KotaroA) 2018年4月9日
BAKEの「お菓子を、進化させる。」というステートメントを共に作り上げてくださった、コピーライターの阿部広太郎さん。
今日はBAKE 5周年パーティでコーヒーをご用意しました。200杯もあっという間に終了。
BAKE自由が丘店でもコーヒーは提供していますので、焼きたてチーズタルトと合わせて是非お楽しみください!#BAKE5th pic.twitter.com/Jo4hnRzCPm
— LIGHT UP COFFEE (@LightUpCoffee) 2018年4月9日
BAKE CHEESE TART自由が丘店で、焼きたてチーズタルトにあわせた「BAKE BLEND」を提供してくれているLIGHT UP COFFEE。パーティーでもオリジナルブレンドは大人気。
会場には、THE BAKE MAGAZINEやSNS,LINE@でパーティーの告知をみて、なんと約150名ものBAKEファンの方々が来場してくださった。
会場内の360°スクリーンからは、各ブランドムービーや映像がダイナミックに次々と映し出され、8ブランドの商品もずらりと並ぶが、お目当は人それぞれだ。
真っ先にチーズタルトのブースに駆け寄っていく少女。「チーズタルトが好きなの?」と聞くと、元気よく頷いてくれた。
「アップルパイって、どうしても途中でアイスを添えたくなるけれど、RINGOは違うんです。カスタードが本当においしいから、これだけで最後まで楽しめる!」
RINGOが大好きだという女性はそう教えてくれつつ、「お腹がいっぱいなんだけど、それよりも満足感が上を行くからやめられない!」と頬張る姿は、とても幸せそうだった。
「お菓子は、人を幸せにする力がある」
会場にいるみんながおいしそうにお菓子を食べてくださっている。そんな様子が目の前に広がり、BAKEの創業者である、真太郎さんの口ぐせを身をもって感じた。
BAKEの始まりは、原宿の小さなマンションの一室。たった1人の若者が、お菓子への熱い思いを抱いて創業したのが5年前。
そこから5年。
THE BAKE MAGAZINEでもお伝えしている通り、この5年間でスムーズなことなんて、ほとんどなかった。でもお客さまが「BAKEがおいしい!」と選んでくださってきたからこそ、困難を乗り越えながら、仲間を増やし、ブランドを増やして、世界に挑戦することが出来ている。
この5年をお祝いするイベントを、お客さまと迎えたところが何よりもBAKEらしい。
食べきれないほどずらりと並ぶお菓子や、可愛くデコレーションされたフォトブース。 そして、パーティーの一夜だけ、擬人化された愛らしいBAKEのお菓子たち。
これからも8つのBAKEブランドと、BAKEグループをよろしくお願いします!
文章:高橋奈々(@03__hachi) 編集:塩谷舞(@ciotan) 写真:モデルカット:Atsushi Hirano(@at.hirano) 会場カット:高橋奈々